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コラム

現代日本建築

TUCASAとはスペイン語であなたの家という意味です。 

司には人の和という意味があります。お施主・職人・監督三者の信頼です。

 

人間本来の健康と家庭生活の平和を守り育てる土台となるものが住まいです。

日本の住まいは、日本の気候風土に合っていることが大切で、夏は涼しく、冬は冷えないことが重要です。

室内の空間が、自然に外へと繋がってゆき、内部にいても外の光や風を感じられ、本物の素材に囲まれて、       肌に馴染んでほっとする空間を創りたいと思います。

そして感謝の念で、心裕かな生活が営まれること、それが建築の向こうに見える私の使命です。

新築でも改築でも予算に関係なく、あなたの為に全身全霊を傾けます。

モダンリビング

モダンリビング

「スローリビング」のすすめ というタイトルの143号の表紙を飾りました。


[自然素材だけを組み合わせて健康な住まいをつくる。]
「安全な材料を選び抜いて建てた家」 としてやまぼうしの家が掲載されました。
外壁・・・白セメント+色粉+藁+スサ+砂+珪砂の配合塗にやまぼうし
 土塀に白梅の日本画をヒントに風土性に馴染む表情に。
 廻りの風景に溶け込む一体デザイン。
床・・・三河産のサワラ縁甲板+未晒し蜜蝋ワックス(無農薬エゴマ油100%の漂白なし)
 たとえ子供がなめても安心。木に皮膜をつくらないので、調湿の邪魔をしない。
 メンテナンスが住む人自身でできる。
壁・・・白色珪藻土+石灰+スサ+つのまた糊
 石灰と土の調合はよく使う。
 調湿機能だけでなく二酸化炭素や有害物質を吸収して外に出さない。
 人の住まいにピッタリの素材。
畳・・・微農薬畳(通常8回農薬散布するところを1回にして、残留農薬を検査したイグサを使用)
 イグサは六角形のハニカム構造で保温性、断熱性、弾力性、吸音性を持ち、有害物質を吸着。
その他、浴室用コルクタイル、女竹、杉板、等使用。

木の家に暮らす

木の家に暮らす

『木の家に暮らす』で長持ちする木の家を建てる知恵と工夫について掲載された記事を一部ご紹介します。

[天然素材の使い方]
現代社会で人々は、目まぐるしいテンポの生活を強いられています。手間いらず、使い捨て、簡単・便利・快適を追及して、皆イライラしているように見えます。現代のスピードに流されていると、何か大切なものを失っていくような気がします。
自然素材に囲まれた生活は、安心感を得られると同時に、時間をスローにしてくれます。
これこそが、本来の自分を取り戻す手助けになると思います。
[自然順応生活のススメ]
土に種をまけば、必要な食べ物ができる。樹木だって何の肥料も与えなくてもちゃんと育まれていて、二酸化炭素を吸って酸素を吐き出し、その結果、地球上の酸素が21%に保たれる。増えもせずに減りもしない。どうやら地球の中心から窒素が出ていて、雨や雷によって土に浸潤し、それが天然の窒素肥料になっているようです。

自然は何もかもが用意されている完璧なもの。いま自分が吐いた二酸化炭素が木の細胞になり、木が吐いた酸素を自分が吸って細胞にしている。左官材に使う石灰だって二酸化炭素を吸って硬化していくし、紙やい草も、自分が出す水蒸気を取り込んで、空気をコントロールしてくれる。
人間は自然の一部ですから、自然に順応した生活をするのが一番いいんじゃないかと思うのです。
[風土を考えて家を建てる]
浮世絵を見ると、昔の人は着物を着て、下駄を履いています。日本は雨が多く湿度が高いので、皮膚を乾燥させるために裾や袖から風を通していたのです。
家もやはり風土から生まれたもので、昔の日本の家は、素材に木と土と紙を選び、家は東西に長く、南は軒を長くし、床下も家の中も風が通り抜けるように作られていました。夏・冬の太陽高度や、西の日射の影響、雨・雪対策まで考えてつくっていたのです。